TOP SECRET 02

Begin × ARKnets Begin編集長 ミツキのヒミツキチ

Begin編集長ミツキがこ〜っそりと足繁く通う
宇都宮の名店の名品をDigするcolumn
いいモノが氾濫する今の時代、
“ココでしか買えない”
Special Onlyをわかりやすく買い説
目からウロコなモノ選びのキモを
思う存分に語ります♪

痒いところに手が届く
ココでしか買えない
“実のある”2枚パック

Graphpaper

パックTシャツ

チョイスのセンスが
見た目の印象を左右する?!

街でお洒落だな~って思う人……先月の#1で“外し名人”と書きました(back numberを見てね)。前回はデニム素材のカバーオールにグレースラックスのコーデを提案しましたね。ドレスとカジュアル、トップスとボトムスのテイストを互い違いにする「テレコの法則」。この誰でもお洒落な“外し名人”になれる!ミツキの法則の第2弾です。#2となる今回はですね~、トップス合わせの“外し”について書いていきたいと思います♪ということで、早速。下の写真を見てください。

紺ブレに白シャツというスタンダードなコーデ。文句のつけようがないベーシックスタイルです。これはドレス×ドレスの合わせですからね、白は白でも法則に則って、カジュアルの代表選手Tシャツにチェンジしてみましょー!

どうです? 肩肘張らない爽快感あるスタイルになったでしょ? っていうか、このTシャツINスタイル、ジャケットにブルゾン、カーディガンにINすれば誰もが手っ取り早くお洒落になれちゃう、抵抗感なくできる一番カンタンな合わせ。だけどね、このINするTシャツ、シンプルで誤魔化しが効かないだけに、白Tなら何でも一緒でしょ、なーんてチョイスを怠ると諸刃の剣……。というわけで、フツーなんだけどフツーじゃない、INすべきしっかりオーラを放つTシャツについて。細かすぎて伝わらない良さを、わかりやすく書きたいと思います~♪

スローなスピードで作られた
“未来のヴィンテージ”なのだ

じっくりコトコト煮込んだスープ、って感じかな。インスタントに誰でもお洒落にしちゃうのに、コクがあってしっかりとした味わい♪ でも作りはインスタントじゃないんだな~。というのが、『旧式の吊り編み機』という言葉。デニムでよく言う旧式シャトル織機の編み物版です。このミッドセンチュリー期に使われていた旧式のマシンでゆ~っくりと編まれているのがこのTシャツです。で、この旧式のマシンの何がいいかって? それはストレスがないこと。皆さんも日々知らずうちにストレスを抱えて生活してますよねw この旧式の吊り編み機というのは、一時間に2mしか編めない、超絶スローなスピードで編まれています。だから生地に余計なテンション(ストレス)をかけることなく柔らかくて気持ちのいい素材を作り上げる。大量生産という名のもとに姿を消し、現在は産地である和歌山にわずかに残る貴重なマシンなんです。現在のフツーのTシャツは、大量生産を目的に作られたモーターをガンガン回して、少ない時間でたくさんの生地を編むマシン。生産性はUPするけれど、生地の表情が画一化されてしまう。だからこの味わい深い生地を生む古い機械が、服好きの間で重宝されるわけです。写真上がその旧式の吊り編み機。このように丸い筒状に編まれていき、サイドは裁断することなくそのままボディとして使われます。

よく“丸胴”と言いますが、これは筒状のままTシャツのボディにするため。写真上のように脇に接ぎめがないからこう呼ぶんです。デニムの“赤耳”のように、サイドに接ぎめがない“丸胴”が旧式の吊り編み機で編まれた生地という証しとなるんですね。

というわけで、なんでこの旧式の吊り編み機による生地が服好きの間で重宝がられているか。それは、デニムと同様、今ヴィンテージと称されるTシャツはすべてこのマシンで編まれていたから。このグラフペーパーのパックTは、Tシャツ=消耗品という図式に異を唱えるべく、長~く愛せるモノ、デニム同様に育っていくTシャツをコンセプトに作られているんです! 触ってみれば、やわらか~いのに、ガサっとしたへヴィな素材感。旧式のマシンでゆっくり&ギュッと詰めながら編むことで、ソフトなのに丈夫という相反する要素をひとつに。ネックは撚れない&単体で着てもしっかり♪な、ありがたみのあるプロダクトに仕上げてくれています。ちなみにこちら2パックで1万4000円(税抜)ですから@7000円。この旧式の吊り編み機の素材を用いたモノは1万円以上が相場、ですから、とてもお得なパックともいえますね。

ジャケットIN&単体で
いいモノはオーラを放つ!

というわけで、冒頭で述べた“抵抗感なくできる一番カンタン合わせ“。TシャツINスタイルを実践♪まずは、1セットは持ってるよ、なカジュアルセットアップから。ラペル型、ブルゾン型とTシャツをINしてあげるだけで、肩肘張らない爽快なスタイルに。
ご覧のように、Thanks to素材の良さ&しっかりとしたネックバインダーで、だらしなくない→TシャツINでもしっかり見えしますよね。これはモノとして、丁寧に作られている賜物、というほかありません。

で、もうちょっと暖かくなってきたら春色カーデにIN! セットアップと同様に脱力感あるのにしっかり感!なスタイルに。軍パンにコンバースに合わせて、究極のフツーにカッコいい!が完成しちゃいます。

でもって、夏になればTイチスタイル。デニムでもいいんですが、ここでも“テレコの法則”。Tシャツにはグレースラックスを合わせてあげれば、巷のガキとは一線を画す、大人なTイチスタイルに♪ということで、こちらのリピーターが後を絶たないグラフペーパーの2枚パックですが、ブラック、ホワイトと使いやすいカラーが一枚ずつ!ってのはARKだけ! 通常は同色の2枚パックですから、微差こそ大差! 2色入りってのはうれしいポイント! ヘインズがパックTを開発したのが1947年。当時の目的はTシャツをリーズナブルに、という消耗品前提のものでした。それから半世紀、コロナ禍もあって、世は本当に必要なモノ、コトを取捨選択し始めました。大量生産、大量消費の無駄の垂れ流しはもうおしまい。今こそ、パックTも長ーく着られる、所有する喜びのあるモノをチョイスすることがクレバーなのかと。あ、定番好きのわれわれには当たり前のことだけどwいいモノを長く愛でる! 時代がようやくわれわれに追いついてきましたかね?wたかがTシャツされどTシャツ。一番必要なベーシックアイテムですからね⭐フツーだけどフツーじゃない、いいモノの良さを、実際に“肌”で感じてみてください♪ 

Graphpaper

パックTシャツ

15,400円 (税込)

[Begin]編集長 光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。

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