服を纏うたびに、心がそっと目を覚ます。
装いが変わると、見える景色も変化し、日常が特別な物語になっていく。
袖を通す瞬間、心は解き放たれ、澄んだ高揚が広がる。
やがて胸の奥にささやかな誇りが芽生え、静けさが心身を満たす。
新しい服を着ると、心が跳ねる。
その途端、胸の中にきらめきを感じ、一日の始まりが特別なものになる。
風を切って走る馬は、束縛のない自由な精神の象徴。
ヴィンテージライクな雰囲気の中に力強さを宿し、着るたびに新しい世界へと誘う。
自然を大切にした素材に身を包むと、内なる強さが静かに映し出される。
正しい選択を重ねた自分へのささやかな誇りを、胸の奥で感じる。
たどり着いた場所に漂うのは、深い静けさ。
植物の葉脈をイメージした編み柄のセーターに袖を通すと、
穏やかに一日の余韻に包まれ、心は豊かに整う。
胸に残る高揚は、静けさの中に溶け込み、日常の中でやわらかく揺らめく。
すべてはこの纏う時間の中で生まれ、やがて穏やかな余韻となる。
いつもあたりまえにある服。 「普通」の服だけど、なんかいいと思えるものを。 ベーシックに、ほんの少しだけアクセントを。
2025年秋冬シーズンは「Modern Roots」をテーマに、「懐かしさと温もりを重ねるモダンレイヤードスタイル」を表現しました。
刺繍やチェック柄、レーシーな質感といった、フォークロアコアやカントリーのディテールを現代のスタイリッシュな感覚で取り入れることで、ノスタルジックな要素をモダンな視点で提案しています。
温かみのある色合いや素材、遊び心のあるテキスタイルをアイテムに落とし込み、レイヤードしながら「自分らしい」スタイルが見つかる、そんなコレクションに仕上げました。
Model : Morishima
Photographer : Nomura
Stylist : Aiba
Direction : Nagashima
Design : Usui
Yokoyama Kyodokan