ロン毛の服

先日、スタッフ井上さんと清野さんと僕の3人で
「都内のイケてる洋服屋全部行く部」
という愛好会を結成し、1日で結構な数のお店に行きました。
大手のセレクトショップから小さな古着屋まで、3人でワイワイ楽しんできました。
愛好会から部活に昇格するには、最低5人が必要だと顧問の先生が言っていたので、あと2人、入部希望の方はPierLounge by ARK越谷レイクタウン店までお問い合わせください。
厳正な審査の結果、合否を郵送にてご連絡致します。
頂いた履歴書は返却出来かねますのでご了承下さい。

いつだったかのブログで「1人で買い物楽しいなー」という様な事を書いた覚えがありますが、
友人知人と馬鹿みたいにはしゃいで、かっこいい服はすぐ試着、店員さんに「似合ってますよ」と一言貰って財布の中身も確認する事なく即レジへGO。
わーい！たのしい！わーい！


さてそういったわけで、いくつもお店を見てきた中のひとつとして、
どの店にも必ず一つは置いてあり、且つサイズやカラーが欠けているアイテムがありました。
カーディガンです。

数々の人気ブランドから発売されている人気アイテムなので、当たり前のように人気なのですが、
僕が思っていた以上に人気のようです。
当店では、先日BALLAST ARK（バラストアーク）から発売されたカーディガンが大好評頂き完売が近いのですが、
他社セレクトショップでも、カーディガンは同じような状況の様です。

そういった、市場から物が枯渇しかかっているタイミングで11/13発売となったPORT BY ARK（ポート バイアーク）のモヘアカーディガン。
「毛足の長いアンゴラヤギの云々」というアイテム説明はいつも通りしません。
いつも長いブログが、更に長くなってしまいますので、割愛させて戴きます。

カーキの方は、音楽好きな方であればピンとくるのではないでしょうか。
そう、例の金髪ロン毛のスメルズライクティーンスピリットな彼が着用していた色です。
そしてグレーは非常にオーソドックス、使いやすく、いつも側にいるだけで安心、まるで恋人の様な色です。是非コーディネートに組み込んで、あなた色に染めて下さい。


ここまでご覧になって「あれ、荒木、今日は自分語り少ないじゃないか」
と思われた方。
残念だったな。隙あらば自分語り。隙を見せた貴様らが悪い。

モヘアカーディガン、自分は古着が好きという事もあり、何着か所持していました。
古着好き、音楽好きは必ず通る道の一つですから、カーディガンは。国道17号みたいなもんです。

が、今プライベートで愛用しているのは、モヘアでもウールでもない、アクリル100%の80年代と思わしき茶色のカーディガンです。
飼い猫に爪を立てられてかなりボロいですが、これはこれで愛着を持っています。

モヘアカーディガンの良い所は、
凄くフワフワで気持ちが良い。
一瞬で「あ、良いやつ着てる」と自他共に認識出来る。
ギターが似合う。

に尽きると（勝手に）思います。
しかし、なにより、便利。
ファッションとしても道具としても、素材がモヘアであっでアクリルであってもウールであってもナイロンであっても綿であっても、カーディガンは唯一無二の存在感をクローゼットで放ちます。
この時期になると「軽くて暖かいアウターが欲しくて」というお客様がいらっしゃいます。
勿論軽くて暖かいアウターは市場に溢れていますし、その中からお気に入りの一着を見つけて頂ければ、それに越したことはありません。

が、その前にお手持ちのお洋服の中間着としてカーディガンを再考してはいかがでしょうか。
あまり気分でなくなってしまった洋服も、この中間着によって輝きを取り戻すことが、経験上かなり多いです。
本腰入れてアウターを探す前、インナーを隠さざるを得ない季節が到来する前に、
是非一度、カーディガンという人類史上最も優れた発明品をお手にとってみて下さい。
この発明品は、あなたを近所のコンビニに連れて行ってくれる事は勿論、ロックンロール・スターが見たコーチェラ・フェスティバルの景色をも見せてくれる事でしょう。