20年前、「MADE IN USA」のリーバイス501がここまで高騰すると誰が予想していたでしょうか。
10年前、マリリンマンソンのTシャツがここまで高騰すると誰が予想していたでしょうか。
そして今から10年後、僕達が着る洋服のスタンダードや流行はどうなっているのでしょうか。
ここ数年で一気にメジャーな謳い文句となった「サステナビリティ」。
僕達が生活する至る所に環境配慮の文字が存在しています。
それは食品であったり、化粧品であったり、洋服であったり。
自動販売機には「節電」、トイレには「節水」の文字。
車に至っては水素エンジンという未来感溢れるモノが開発されています。
では、洋服はどうなのか。
こちらは環境配慮でお馴染みのPatagonia。
当店では定番で扱っているブランドです。
殆どの商品にリサイクルポリエステルやリサイクルコットンが使用されています。
こちらはmarkaの新作ダウンジャケットとダウンベスト。
共に表地にリサイクルナイロンを使用しています。
正直、消費者側としては、その商品がリサイクル素材を使用していたからと言って、
急に着心地がめちゃくちゃ良くなるとか見た目に物凄く変化が出るとか、
そういったことはありません。
なので、リサイクル素材を使用しているからと言って、その商品が人気になるとか、そういったこともありません。多分。
では洋服が環境配慮を考えるにあたって、何が大事なのか。
自動販売機やトイレ等と違い(厳密に言えば同じですが)、まず「売れる事」が大切です。
「環境配慮の商品は売れるから、また作ろう」
と企業に意識させる事が出来るからです。
どれだけサステナビリティを意識した洋服があったとしても、それを作る事は勿論ですがコストがかかります。
しかし、配慮していない商品よりは環境負担が少ないのは事実です。
であれば「サステナビリティ商品のほうが、そうでない商品より売れる」という図式が世の中に定着すれば、
必然的に環境負担の削減に繋がります。
つまり、売れる事が大切なのです。
こんな事をつらつら述べておりますが、
僕自身、サステナビリティ商品しか買わない!というわけではありませんし、
商品説明にリサイクル素材ですと書いてあっても「へー」くらいにしか思いません。
が、この仕事をしていると、10年後のスタンダードが気になって仕方ないのです。
今は上記の通りなんとなく意識している、程度のものですが、
数年後には「荒木、いまどきサステナビリティ意識してないのかよ、だっせぇなー」と
10代20代の若者が軽い気持ちで言えるくらいの世の中になっていれば良いなぁと思います。
その為には、少し自分のお金の使い道も考えなきゃなぁ、と感じています。
同じような商品が同じ価格帯で売っていたら、意識してリサイクル品を選ぶ覚悟が必要なのかもしれません。
という事を、COP26のニュースを見て改めて感じたので、忙しい土日にサラッと書きました。
恐らく同僚は
「また荒木は無駄に長いブログを書いているのか・・・PCが空くのは何時間後なんだ」
と気が気でないでしょうが、今日は少し短めだと思うので、許してください。