こんばんは!
本日は、新入荷のCIOTA スビンコットン 吊り裏毛 クルーネックスウェットシャツをご紹介させていただきます。
CIOTAは、岡山に本拠を構える縫製工場・生地製造販売会社、株式会社シオタが立ち上げたアパレルブランドです。
CIOTAデザイナーの荒澤氏が、ご自身のインスタアカウントで、このスウェットに関して全てを以下のように語られています。
「CIOTAのスウェットシャツとパーカーは90年代のMADE IN USAの古着からオマージュしております。
スウェットシャツとパーカーの素材は裏毛と言います。
裏毛とは
上糸、中糸、下糸からなる3層の糸を繋ぎ合わせた構造になります。
CIOTAはこの3層の糸を全てブランドコンセプトであるスビンコットンを使用しております。
そしてリブ部分もわざわざスビンコットンで編みあげております。
スビン、ギザ、スーピマ、以上の原料で1番コストが高いのはスビンコットンになります。
それがどういう事かはお解り頂けると思います。
そしてまだあります。
その3層のスビンコットンの糸を吊機で編んだのです。
吊機とは
まず吊機を稼働させる工場は世界的にみてもごくわずかです。
吊機は生産効率が低い分、生地を編む時に糸に余計な力をかけないうえ、
編み上がった生地も強制的に巻き取りません。そのため吊機で編まれた生地は、
洗いこむほどに実感できる柔らかさや、まるで手編みのような温もり、
独特の豊かな風合いを持っており、その特性を長期間保ちます。
と言うのがいつも編んでもらっている
編み立て工場さんからのコメント。
でも私風に言わせてくださいね。
現代の高速編み機で編んだ裏毛も新品の見た目と風合いは大分、吊機に近付きました。
あくまでも新品はです。
でも私が常々言っている事は数年後、10年後にその違いは高速編み機と吊機の違いは歴然ですよと。
年月が経った後の柔らかさが吊機だと全然違います。
こう断言出来るのには私はこの吊機で編んだ裏毛アイテムを某ブランド在籍時10年以上前にリリースしております。
そこから何回も色々なブランドで吊裏毛をリリースしてきました。
この頃の吊り裏毛アイテムを現在も隣にいる妻をはじめ、周りの仲間達が着てくれて吊機の凄さを体感しているのです。
実体験して分かっている私が経験と結果を残しているから断言出来るのです。
纏めますとCIOTAの裏毛アイテムは100%スビンコットンの裏毛を吊機で編んでしまった素敵なアイテムです。
でもやっぱりです。
この規格の吊り裏毛を編む時、
生地屋さんから言われました。
「これ本当にやるんですか?」と
「考えられない生地値になりますよ」と。
代案も言われました。
「下糸だけスビンコットンにしませんか」と。
私はそれでは駄目だと答えました。
こちらの生地屋さんは「私達でもやった事がない」と言ってました。
私達とは?
フジサキテキスタイルさんです。
カットソー大手生地屋さんです。
この方々でさえ手にした事がないと言うんです。
それで生地値はと言うと。この裏毛の生地値はメーターで@4,500円の生地です。
吊機の巾は60cmくらいです。
高速機のものより格段に巾が狭いのです。
何が言いたいのか。
今回の裏毛は生地幅が狭いので一着つくるのに生地を多く使います。
製品コストで生地値だけで1万円位になります。
原価率20〜25%のアパレル企業であればこの生地値の時点で上代は4万円位になります。
勿論製品は生地だけでは成り立ちません。
そこから裁断、縫製、仕上げ、付属品などプラスされます。
結果上代は5万円位になるでしょう。
しかし私達CIOTAのスウェットシャツの上代は27,000円とパーカーの上代は32,000円です。
他の方では上記の様にコストがはまらなかったり、例え私の真似しても
私の作る洋服の様には絶対ならない自信がある為に私は全部公表してしまいます。
CIOTAはコレをやるのです。
そもそも何故この裏毛アイテムを作るかと言いますと単純に私がこれを1番着たいからです。
私は散々古着のスウェット達を着てきた、そして散々カットソーをつくってきた。
私は経験と結果を出しており痛いところ痒いところを分かっております。
自分事の強みです。
そして好きな事が実現出来るキャパシティと責任と覚悟もある。
CIOTAのものつくりの根本は全部これです。
今回も結果は出ました。
量産経済ロットの5倍を越えました。
生地屋さんもビックリされてました。
私の自己満足だけではなく、お取引き先様など皆様がウインウインでないと
ビジネスは成り立ちません。
私が納得のいく商品を皆様に御提案させて頂けるのもこういった方々の御支援と御協力が
あってこそです。
そしてCIOTAのファンの皆様が御贔屓にしてくださるからです。
いつも本当にありがとうございます。」
いかがでしょうか?
デザイナーがここまで公に語っているのであれば、僕からは何も言えるはずがありません。
あとは、この素晴らしい一枚を着るだけです。
ではまた。