ALASKA

George Cox 社は、醸造業の会社で働いていた George James Cox 氏の手により1906 年に ロンドン郊外のノーサンプトンシャーに設立。「グッドイヤー・ウエルト製法」と George Cox 社が開発した独自のウェ ルト製法により、イギリス国内のシューズ市場において高い評価を得る。1949 年「Brothel Creeper」(ブローセル・クリーパー)と呼ばれる厚底ラバーシューズが誕生し、Creep の名前は(忍び込む・こそこそ歩く)という意味合いで、「クレープソールのシューズは歩いても足 音がしない」といわれ続けています。 また「Brothel」は(売春宿)と言うことを指し、クレープソールシュ ーズの持ち主が売春宿を訪れた事からきたものか?とも噂がありますが、もともと創設者 George James Cox 氏はジョーク好きで「忍び足シューズ」、「朝帰りシューズ」などとも呼んでいました。 1949 年に発売された「Creeper」は 1960 年代にはモードシューズとして最大ヒットを得て、イギリスを代表するパンクロックバンド、「Sex pistols」のメンバーが George Cox 社のシュ ーズをステージで愛用したため、瞬く間にパンカー達のご用達ブランドとなりました。また、「Creeper 病」という中毒に駆られた著名人も多い。 多くのデザイナーも愛用しており、ジョンムーア、ヴィヴィアンウェストウッド、 キャサリンハムレット、ヨージヤマモトなどとのコラボレーションも行い、別名、Natural Crepe PopBoy Sole とも呼ばれています。このモデルは、Cemented Pop Boy Construction というオリジナ ル製法で作られ、2009 年、この「Mud-Guard SOLE」モデルが復刻され、多くの日本人バイヤーの目にとまり、再ブー ムの火付け役となりました。現社長の Adam Waterfield 氏は、「 現在でも伝統を忘れることなく頑固なまでの厳しい生産 基準を守ってシューズを作り続け、顧客の要望に対して、十分に応えること」が長年にわたり George Cox ブランドが愛されている由縁であると言います。