UPDATE:
SECRET ITEM
Alden
別注ミリタリーラスト
わかってるね〜♪な
ヒミツキチの別注オールデン
BeginとALDENとの付き合いはもう20年以上。私はBeginで唯一本国に取材に行かせてもらった編集者でもある。ベーシック好きならば言わずと知れた永世定番。いつかは手に、いや足に入れたい憧れ。オールデンとはそういう存在であることは間違いない。で、Begin編集長をやっていると、いろんな方から「オールデンは何を買えばいいですか?」とよく聞かれる。そんなときいつもこう答える。「宇都宮のARKの別注がイケてますよ♪」って。それはなぜか? いわゆる靴マニアの頭でっかちな視点ではなく、日々のスタイルに効く、という健全な視点から別注しているから。私の正しい選び方とも合致する、まさにココでしか買えない! ヒミツキチのオールデンについて。ARK別注がイケている理由を今月は書きたいと思います。
オールデンの良さ
=コードバンではないのだ
もちろんホーウィンが誇るコードバンはオールデンの代表的な素材。だけど、コードバン至上主義になっちゃいませんか? シカゴのホーウィン社にも取材に行かせていただきましたが、写真上のような希少なピット槽(主流のドラム式ではなく25mプールのような槽に浸ける。昔ながらのなめし方)にじっくりと長い時間をかけてなめされるコードバンは一級品。その中でも最高ランクのレザーだけがオールデンへ納入される。が、他にもホーウィンならクロムエクセル、スエードだって英国のC.F.ステッド社の最高級レザー。オールデンのレザーはすべてが一流、コードバンのみで語るのはナンセンスなのだ。そして、もうひとつ忘れてはならないのが木型、他ブランドでは品番が付くのが主流だが、それぞれに名前が付くラストだ。写真下で説明すると……右から、ゴルフ好きの先々代が開発し、スコットランドの名クラブの名を冠した『アバディーンラスト』、ブランド最古で最細のドレスラストだ。矯正靴であり、パリの“アナトミカ”のオーナー、ピエール・フルニエ氏が愛する『モディファイドラスト』、ペニーローファーに使われる『バンラスト』、トム・ブラウン氏が支持した990でお馴染み『バリーラスト』が代表的。そして、万人に合うようにと米国の“マンソン博士”が1900年代初頭に開発したとされる『ミリタリーラスト』、“379x”と呼ばれる木型がある。ブランド唯一のミリタリー出自、ヒミツキチの別注オールデンは、そんなラストを採用した“ココでしか買えない!”がポイントなのだ。